Udemy 2020年の展望
現在、新型コロナウイルス(COVID-19)によってもたらされた困難な状況に適応するために、世界中の人と企業がオンライン学習に目を向けており、学びを通じて人生を豊かにするというUdemyのミッションはかつてない重要性を帯びています。学習を継続したい人、仕事を失い新しいスキルを身につけたい人、今回初めてオンライン業務に移行する企業など、かつてないほど多くの人々が、現状を打開するために皆さんの知識を必要としています。
Udemyではこうした新たな受講生をサポートするためのすばやい対応を進めると同時に、長期的な展望に沿ったプロジェクトを実施していきます。Udemy 2020年の展望は次の通りです。
新たな受講生をすばやくサポート
Udemy LIVE 2019では、より多くの人にUdemyで学んでもらうために、信頼できる世界的なブランドとの提携を進めていくことをお伝えしました。たとえばFlipkartとの配信契約を結ぶことで、インドの受講生は信頼できるEコマースサイト上で、新しい支払い方法を使ってコースを直接購入できるようになります。2020年は、皆さんのコースをさまざまなチャンネルを通じてより多くの受講生の元に届けられるよう、戦略的な投資をさらに増やします。
パーソナライズされた体験の強化も進めます。コースの購入をサポートするだけでなく、すでに購入しているコースへのエンゲージメントを高められるよう、受講生一人ひとりのプロフィール(言語、興味のあるトピック、好みのデバイス、学習習慣など)に合わせた体験を提供することで学習習慣を強化し、皆さんのコースが受講生の目標達成を支援する力強い味方となるような環境づくりを進めます。
また、Udemyでは2018年から価格設定の見直しに取り組んできました。これはマーケットプレイスで得られたデータにもとづいて各コースに最適なセール価格帯を割り出し、売上の持続的な成長を促そうというアプローチです。このプロジェクトの適用範囲をさらに拡大し、精度を高めていきます。数週間前にお伝えしたように、標準価格を市場ごとに最適化するためのテストにも着手しています。さらに各国ごとに対象を絞り込んだプロモーションを展開することにより、Udemyが真に世界的なマーケットプレイスとなるようシステムの最適化を進めます。
学習体験の進化
数百万人の新しい受講生がUdemyで学び始めている現在、彼らの成功をサポートすることが急務です。
2020年、Udemyでは学習体験の強化に力を入れます。コーディング演習機能に新しいプログラミング言語を追加するとともに、受講生が学習成果を確認するための機能を導入します。職業レベルでのスキル診断やより改善されたスキル練習などの新しい学習機能のテストも行います。
また、購読モデルによる生涯学習の推進にも引き続き取り組んでいきます。Udemy for Businessでは購読モデルの有効性がすでに明らかになっており、投資の拡充にともなって急速に成長を続けています。個々の受講生にも購読という選択肢を提供することで、これまでにない価値を生み出す可能性があると考えています。2019年11月にIT資格コースで初期バージョンの購読モデルUdemy Proを導入しました。2020年も引き続き、トピック別の購読オプションの導入と調査を進めます。
長期的な視野に立ったシステムの構築と拡張
3月に世界中で自宅待機命令が発せられる中で、Udemy.comへの日々のアクセス数は、ブラックフライデーセールのような季節のピーク時を上回るようになりました。その間Udemyでは、すべての受講生がブラウズ、購入、学習、指導を滞りなく行えるよう、水面下で基幹システムの拡充に力を注いできました。今年は事業規模の拡大に対応して、さらに効率的にスムーズな業務を実現できるよう、追加のプロジェクトを推進します。
このシステム強化プロジェクトには、講師向けの重要な機能拡張も含まれています。一例として、支払いオプションに、銀行からの直接振り込みを加えます。まずアメリカで導入し、その後、世界の銀行との提携を進めていく予定です。パスワードの強度要件を新たに設けるなどのセキュリティ対策も実施します。さらに返金ポリシーの詳細な見直しと改善を行い、受講生がリスクなしでコースに登録できる状態を保ちつつ、システムの悪用を防ぐための対策を講じていきます。
長期的な展望に立つ。
Udemyは今年1月に創立10周年を迎えました。わずかな講師と数百人の受講生からスタートしたUdemyも、今や数万人の講師と数千万人の受講生を擁するまでになりました。学びを通じて人生を豊かにするというUdemyのミッションは、今日の困難な状況の中でかつてない重要性を帯びています。Udemyは、世界が現在直面している危機に対処するとともに、これからの10年とさらにその先をも見据えた取り組みを行っていきます。皆さんとともに歩んでいけることを誇りに思うと同時に、皆さんの今後一層のご活躍に期待しています。