コースの企画方法と組み立て方
講師としてコースを公開するには、撮影を始める前にコースを企画する必要があります。このサポート記事では、「この知識を共有したい!」というあなたの気持ちを、説得力のあるコースに仕立て上げる方法について説明します。
コースの計画から公開までの全体像については、こちらの「Udemyで講師になる方法」をご覧ください。
コースの計画
最初にコースの内容を定めて構成を決めましょう。
- コースで扱うテーマを決めます。
- Udemy内での特定のテーマの需要を調べたい場合には、マーケットプレイスのインサイト機能を使用してください。トピックの需要や検索に多く使用されるキーワードを確認することができます(※現在のところインサイトは英字のみに対応しています。検索ワードは英語で入力してください)。
- Udemyの検索機能を使うのも有効です。競合コースの有無や、他の講師が取り上げているトピックを調査してみましょう。競合コースの既存受講生のコメントからそのコースの短所と長所を分析し、自分のコースの差別化の参考にします。人気コースの傾向や特徴も参考にしてみましょう。
- Google Trendsを使って、今話題のトピックや注目されているキーワードをリサーチしてみましょう。特にビジネス関連の教材では、書籍も根強い人気があります。AmazonやKindleストアでの書籍販売状況から、需要や傾向を分析してみましょう。
- 対象となる受講生を設定します。ターゲット層のレベル、受講の目的、達成したいゴールなどを具体的に定めていきましょう。対象受講生を決める際は、以下の点について考え、受講生が直面している壁を乗り越えてゴールを達成できるようなコースにしましょう。
- 役割:仕事や家庭でどのような役割を持っている人でしょうか?
- ゴールや懸念:その人が達成したい目標や、解消したい悩みは何でしょうか?
- 課題:目標を達成しようとする時に直面している壁はなんでしょうか?
- 2で設定した対象受講生に向けて学習内容を組み立てます。Udemyで作成できるコースのレイアウトに合わせ、コース全体の流れを決めていきましょう。各コースには合計30分以上の動画コンテンツが含まれている必要があります。その他の要件についてはUdemyコース品質チェックリストをご確認ください。
ヒント:Udemyのコースは、セクションとレクチャーという2階層で構成されています。コースを組み立てる際は、各セクションとレクチャーの順番と内容を考えていきます。詳しくは下記のコース構成のコツをご覧ください。
コース構成のコツ
イントロで受講生の受講準備を整える
コースはすぐに内容にはいるのではなく、「はじめに」のレクチャーやセクションを加えるようにしましょう。コースの全体像や、学習のポイント、講師の簡単な紹介を含め、受講生が学習を始める準備を整えていきます。
セクションを活用して整理する
セクションと呼ばれる区分を使って、コースの内容をカテゴリー毎に区切りましょう。各セクションには30秒ほどの「イントロ」や「導入」を加え、そのセクションで学ぶ内容、手法、アウトプットについて解説します。
- 例:コース:初心者向け旅行英会話
- セクション:はじめに
- レクチャー:コースへようこそ!
- セクション:挨拶編
- レクチャー:挨拶編で学ぶこと
- レクチャー:初めましての挨拶
- レクチャー:こんにちはの挨拶
- セクション:ホテル編
- レクチャー:ホテル編で学ぶこと
- レクチャー:チェックイン
- レクチャー:ルームサービスの注文
- セクション:はじめに
内容を反映したタイトルをつける
セクションやレクチャーのタイトルは、見た時に内容が想像できるものにしましょう。受講生が全体の流れを把握しやすくなるほか、購入前のユーザーにコース内容を紹介することができます。
プレゼン方法の選択
Udemyのコースは主に動画コンテンツで構成されますが、各動画に講師自身が出演するのか、スライド資料に音声解説を追加するのか、スクリーンキャストで実際のパソコン上の操作を見せるのか、それぞれのレクチャー内容に適したプレゼン方法を選択しましょう。レクチャー形式の種類については正しいレクチャー形式の選択をご覧ください。
レクチャーは集中力の続く長さに
動画は受講生の集中力が続く長さで区切り、隙間時間にも利用しやすいように工夫しましょう。1つのビデオレクチャーの長さは2分〜10分程度を推奨しています。また、1つのレクチャーでカバーする要点は3つ程度に収めるようにしましょう。
アクティビティの追加
受け身で視聴する動画レクチャーだけではなく、課題や小テストなどの実践アクティビティを、各セクションの終わりやコースの最後に追加しましょう。アクティビティをこなすことで成功体験が生まれ、受講生が講座を最後まで受講するモチベーションとなります。
コースの全体像が定まったら、実際のレクチャーで使用するスライドや台本を作成しましょう。
スライド作りのコツ
スライドとはPowerPointやKeynoteで作成できるプレゼン資料で、要点を表示したり、表や図を見せたり、写真と文章で表現をする場合に有効です。Powerpointをビデオレクチャーに変換するの記事ではスライドから動画を作成する方法について解説しています。
文字のサイズは大きめ
スマホなどの小さな画面でも見やすいように、スライドの文字はフォントサイズ24~36ptに設定してください。
画面サイズはワイド
スライドのサイズは、ワイド画面(16:9)で作成しましょう。
要点を絞る
スライドに載せる情報量が多いと、何が重要であるかが分かりづらくなります。スライドは読むものではなく見るもの、ということを意識して、情報を詰め込みすぎないように注意しましょう。
ヒント:動きをつけるためにも、1つのレクチャーにつき複数のスライドを用意しましょう。
台本作りのコツ
Udemyコースには音声解説が含まれている必要があります。解説を収録する際にはぶっつけ本番で挑むのではなく、台本を用意して解説内容を事前に準備することをお勧めします。
スライド資料を作成する場合はスライド毎に、実演する場合にはレクチャー毎に、解説内容を書き出しましょう。書き出した後は読み上げながら、音読がしやすいように話し言葉に編集していきます。
ヒント:自身が映像に出演しながら解説をする場合は、台本をカメラの位置に配置して、目線がカメラに向くようにしましょう。
コースの収録
コースの構成、台本とスライドの作成が完了したら、いよいよ収録です!全体を撮影する前に、収録環境の音質や画質がUdemyの基準を満たしていることを確認しましょう。短い動画を撮影して、テストビデオとして提出いただくと、Udemyが音質、画質、話し方についてフィードバックを行います。720p未満の画質ですとアップロードが完了しませんのでご注意ください。
収録環境とテストビデオについては以下のサポート記事を参照してください。