演習テスト作成のための講師向けガイド
Udemyの演習テストは、学習者がコースを修了する際や、演習テストのみのコースを受講する際に行う、認定資格試験を想定した形成的な評価テストです。これにより、学習者に試験対策演習の機会を提供し、試験の準備状況を把握し、認定資格試験の受験に備えて次に何に取り組むべきかを判断するのをサポートします。また、学習者の取り組みに対するスケーラブルなフィードバックを提供し、学習者の認定資格試験への準備を改善することができます。
メモ: Udemyでは演習テストの作成方法は講師の皆さんにお任せしていますが、Udemyの演習テストに対する考え方、またそれを前提としたツールの改善や構築の継続について、皆さんに知っていただけるよう以下で概説します。
コースに演習テストを追加する理由とは?
認定資格準備コースに演習テストを組み込むことで、より魅力的でしっかりした学習体験を提供できます。Udemyでは、ますます多くの学習者が、キャリアチェンジを目指したり、現在の雇用主にスキルをアピールするために、認定資格やバッジ(AWS、Microsoft Azure、PMPなど)の取得に向けた準備をしています。したがって、学習者が認定資格試験(またはその他の標準化された試験)に備えて、実際の試験環境を模倣した環境での演習機会を提供するために、コースに演習テストを含める必要があります。
演習テストを作成する方法
1. 認定資格試験のブループリントをダウンロードして使用し、認定資格試験の領域を概説します。
- 実際の認定資格試験で出題される形式の質問を含めます(多肢選択式、複数選択式、穴埋め式)。
- 演習テストの問題数を実際の認定資格試験と同じにします。
- 各質問を各認定試験のブループリントの領域と一致させます。これにより、学習者はスコアレポートを確認するときに、どの領域に重点を置くべきかを理解しやすくなります。
- 各質問を認定資格試験のブループリントの学習目標と一致させます。
2. 認定資格試験のブループリントと一致するように、質問ごとに演習テストを作成します。
各質問について:
- 演習テストツール内で、項目が一致する認定資格試験のブループリントの領域を選択します。
- その項目を認定資格試験のブループリントの学習目標に合わせます。
メモ: 現時点では演習テストツール内で学習目標を指定することはできませんが、これが依然として、高品質の演習テストを作成するためのベストプラクティスです。 - 問題を作成します。質問は、質問の種類、難易度、質問形式、質問の長さを、本物の認定資格試験の項目と同じにします。さらに、質問を以下のようにする必要があります。
- アクセシブル: 既存のアクセシビリティガイドラインに準拠している。 メモ: アクセシビリティに関する詳細情報を参照してください。
- インクルーシブ: 世界のビジネスコンテキストを考慮し、平易な言葉を使用し、名前や固定概念を避け、性別に依存しない代名詞 (they(彼ら)) を使用する。
- 読みやすい: 簡潔かつ、質問の回答に必要な情報のみを含め、できるだけ平易な言葉を使用する。
- 技術的に公平: 評価テストを受ける全学習者がすでに学習している用語のみを使用する。
- 回答の選択肢を作成します(正解と不正解の両方)。
回答の選択肢は、 技術的に正確かつ推測できない回答(学習者が内容を理解していなければ導き出せないもの)にし、曖昧さ(否定形や冗長な表現)を回避します。さらに、各項目の回答選択肢の数は、本物の認定資格試験の数に合わせます。 - 解説を書きます。
各質問について詳しく解説し、各回答の選択の根拠を明確かつ簡潔に述べます。不正解の選択肢に関連する誤解について解説します。- 多肢選択式および複数選択式の質問の場合、ベストプラクティスは、各解答の正解または不正解の理由を説明することです。
- 複数選択式の質問の場合、「全体的な説明」フィールドを使用して、正解の選択肢を結び付けることもできます。
- 穴埋め式の質問の場合、質問全体に対して1つの回答を入力する必要があります。
重要ヒント: 正確性と品質を確保するために、AIで生成された説明は、必ずレビューおよび編集します。
- 学習者が質問に関連するスキルや内容を学習する際に活用できる関連リソースを追加します。
学習者が質問に回答するために必要な内容とスキルを学習できるように、質問ごとに高品質のリソース(レクチャーや参考資料を含む)を提供します。これにより、学習者は間違いから学ぶことができ、学習成果が向上します。
3. 試験の作成が完了したら、演習テストを確認します。
- まず、認定資格試験のすべての領域をカバーしているか確認し直します。また、認定資格試験のブループリントのすべての学習目標を演習テストでカバーしているか確認します(認定資格試験と同じ配点にすることが理想)。
- 演習テストをプレビューして、試験をすべて受けます。この時点で、間違いがないか探します。
4. 公開
考慮事項
インタラクティブな学習アクティビティの比較: 演習テストと小テスト
演習テストと小テストの違いを理解するために、2つのインタラクティブな学習体験の比較表を作成しました。
演習テスト | 小テスト | |
目標 | 学習者が認定資格試験準備のために質問の回答の演習を行う。 | 学習者がコースを修了するためにさまざまな学習目標の理解度を確認する。 |
定義 | 学習者がコースを修了または演習テストのみのコースを受講する際に、形成的な評価機能を用いた実践的な体験を提供する | コースを通じた形式的な評価 |
演習後の学習体験 | 演習テストをすべて完了すると、各質問の説明とリソースとともに、学習者のスコア(領域ごとに分類)が含まれるスコアレポートが学習者に提供されます。 | 各質問の回答後に正解と説明、そして小テストの最後に最終スコアが学習者に提供されます。 |
時間制限 | 学習者に時間制限があります。通常、サードパーティーの認定資格試験を反映するために比較的長い時間設定となります。 | 学習者に時間制限がありません。通常、比較的短い時間設定となります。 |
利用可能な質問の種類 | 多肢選択式、複数選択式、穴埋め式 | 選択式 |
関連のある内容 | 講師は、学習者が質問回答に必要な内容とスキルを学習するのに役立つレクチャーや参考資料を選択できます。 | 講師は、学習者が質問回答に必要な内容とスキルを学習するのに役立つ関連レクチャーのみを選択できます。 |
テストとブループリントの整合性 | 講師は、テスト後の学習者レポートに表示される領域に、各質問を合わせることができます。 | 質問と領域に整合性がない |
解説 | 多肢選択式または複数選択式の質問の場合、講師は、各回答の選択肢について説明したり、質問全体に対して1つの説明文を作成したりできます。 | 多肢選択式の質問の場合、講師は各回答の選択肢について説明できます |
コースに含まれるもの | 演習テストは、通常のコース全体または最後に含める(上限: 2つ)、または演習テストのみのコースとして含める(上限: 6つ)ことができます。 | 講師はコース全体に小テストのみを含めることができます。 |
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